history
だるまの歴史
小田原市本町(旧大手町)に店を構える、明治26(1893)年創業の日本料理店でございます。
網元であった、金沢出身の達磨(たつま)仁三郎が創業し、だるま大師の縁起にちなみ、屋号をだるま料理店と登録いたしました。相模湾で水揚げされる魚介を中心に使った、天ぷらや寿司などの料理が評判を呼び、今日に至ります。創業から続く名物の天丼は、特性の香り高いごま油が香り高く、衣はかりっと、身はふわっとやわらか。天つゆは門外不出の継ぎ足し、継ぎ足しで味を守り、これを目当てにお越しいただくお客様も大勢いらっしゃいます。
建物は大正12(1923)年の関東大震災により、創業時の主屋は倒壊してしまいましたが、二代目・吉蔵が贅を尽くして再建。歴史が感じられる店内で、城下町・小田原で愛され続けているお料理をごゆっくりお楽しみください。
building
建物について
大正12(1923)年の関東大震災により、創業時の主屋は倒壊。二代目・吉蔵がブリの大漁で得た、潤沢な資金を注ぎ込み再建。地元の材木屋から仕入れた良質な国産のひのき、松、けやきを惜しげもなく使い、一流の職方によって手作業で造り上げられました。
まるで社寺を思わせる唐破風入母屋造りの建物は、国の有形登録文化財にも指定され、小田原市街の町並みを代表する建造物のひとつとして親しまれています。店内をよく見渡せば、床や棚、建具、欄間などにも、随所に現代では再現が困難なほどきめ細かい仕事がほどこされ、当時の職方の粋な計らいも感じられます。